Q. ラムサール条約(じょうやく)と釧路国際(くしろこくさい)ウェットランドセンターとの関係は?







A. 釧路国際ウェットランドセンターは、ラムサール条約のめざす「湿地(しっち)のワイズユース」を進めるためにうまれました。

ラムサール条約の参加国が集まる「締約国会議(ていやくこくかいぎ)(ラムサール会議)」の第5回目は、1993年に北海道の釧路市で開かれました。地元の小学生からお年よりまで、多くの人がボランティアとして協力し、おかげで会議は大成功に終わりました。
湿地を守る会議を手伝い、世界各国の会議参加者に、釧路湿原(くしろしつげん)など地元(じもと)の自然のすばらしさを認められたことで、湿地は釧路の人びとにとって、とても親しみのあるものになりました。
そして、これからも湿地を守る活動を続けたいという地元の声をうけて、会議の2年後の1995年に「釧路国際ウェットランドセンター」がつくられました。

釧路国際ウェットランドセンターの事務局は釧路市役所(しやくしょ)の中にあり、湿地を守りながら、その恵(めぐ)みをうまく利用するために、さまざまな活動をおこなっています。

★ 湿地を守るための知識(ちしき)や技術(ぎじゅつ)を世界中に広める。
☆ 発展途上国(はってんとじょうこく)で湿地の保護(ほご)にかかわっている人達に、釧路の湿地でそのための知識や技術を勉強してもらっています。


釧路湿原での学習の様子。日本で覚えたことを、自分達
の国の湿地を守るために役立(やくだ)てます。

☆ 湿地を守る方法などについて会議(かいぎ)や集会を開き、新しい情報(じょうほう)を紹介(しょうかい)しています。


オーストラリアの姉妹(しまい)湿地の人に、保護活動の様子を紹介してもらっています。

★ 湿地の調査(ちょうさ)や研究(けんきゅう)をおこなう。
専門家(せんもんか)や地域(ちいき)の人達といっしょに、釧路地域の湿地で調査や研究活動をおこなっています。
研究の成果(せいか)は報告書(ほうこくしょ)にまとめ、だれでも読めるようにして、多くの人びとに役立ててもらっています。


釧路湿原での調査の様子

★ 湿地のすばらしさや大切さをみんなに知ってもらう。
☆ 湿地や生き物について楽しく学ぶツアーや観察会(かんさつかい)、講演会(こうえんかい)などをおこなっています。子どもから大人まで楽しめるイベントがもりだくさんなので、ぜひあなたも参加してくださいね。


釧路湿原でのエコツアー

☆ ホームページや通信(つうしん)で活動を紹介したり、湿地について知るための本や図鑑(ずかん)、ガイドブックなどを発行しています。


世界中の人に見てもらえるように、英語版も作っています。



釧路国際ウェットランドセンターの
シンボルマークは、オオジシギを
デザインしたものなんだよ。



釧路での第5回ラムサール条約締約国会議の様子


子ども達もボランティアで会議に協力



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