トピックス

  • 2024-11-16 姉妹湿地 > No.93 【ハンター・バード・オブザーバーズ・クラブ モニタリング現場視察】
    夕方には、船でハンター・バード・オブザーバーズ・クラブの野鳥モニタリングのフィールドを訪れました。
    シドニー湾の2.5倍の広さ誇る広大な湾では、ニューサウスウェルズ州で2番目に多くの野鳥が観察できるほか、牡蛎の養殖地としても有名です。

    2023年5月に釧路に来られたハンター・バード・オブザーバーズ・クラブのメンバーの方々と船上で再会できました。
    クラブでは、野鳥調査は国と民間のボランティアが共同で実施しているほか、定点調査は毎月実施していることをお伺いし、ボランティアメンバーの方々の活動の一端をご紹介いただきました。

    改めて、今回の釧路市からの訪問団受け入れに際し、ご尽力いただきました、ケリッジ市長様、アンダーソン市長様、市議の皆様や市民の皆様、湿地関係者や研究者の皆様に感謝を申し上げます。

    今後も、姉妹湿地交流の新たな10年間の進展と、さらなるお互いの地域の発展に向けて、連携を深めていくことを期待いたします。
  • 2024-11-16 姉妹湿地 > No.92 【オオジシギのイラスト展】
    ポートスティーブンス市のコミュニティ・アート・センターではポートスティーブンス姉妹都市委員会が中心となり、渡り鳥のオオジシギのイラスト展が開催されていました。

    子供たちが地元のアーティストの指導を受けて様々な技法で描いたオオジシギの絵について、ディーク会長とアートセンターの所長から、説明を受けました。

    オオジシギは釧路で繁殖し、オーストラリアで越冬する鳥で、お互いの湿地の保全が大切である事を子供たちが認識できる機会となったとのことです。

    その後、ポート・スティーブンス市が地元のアーティストと連携し実施している「湿地アート展」の記念式典に出席しました。
    アンダーソン市長とワシントン州知事と共に、市が進めている芸術を通じた姉妹湿地の普及啓発活動について、視察しました。
  • 2024-11-16 姉妹湿地 > No.91 【ハンター・ウェットランドセンター訪問】
    翌日、ハンター・ウェットランドセンターを訪問しました。このセンターでは、約160人のボランティアが、維持管理や湿地教育で活動しています。
    施設の視察では、ニューカッスル市のケリッジ市長もご一緒に、ボランティアの方から敷地内の動植物の解説を受けました。
    敷地内には、市内のすべての子供達が湿地学習を受けるための教育局が所有する建物があり、年間約7000人の子供達が湿地教育を受けます。またそのプログラム料はセンターの貴重な活動財源にもなっています。

  • 2024-11-15 姉妹湿地 > No.90 【姉妹湿地提携30周年記念 オーストラリア訪問】
    期間:11月13日~19日
    場所:オーストラリア ニューカッスル市、ポートスティーブンス市

    釧路湿原、霧多布湿原、厚岸湖および別寒辺牛湿原とオーストラリアのハンター河口湿地は、1994年に姉妹湿地の提携を行いました。
    提携書の再調印を10年ごとに実施しています。訪問の様子をご紹介します。

    11月15日にニューカッスル市庁舎で、当センターの理事長である鶴間釧路市長が、ハンター河口湿地があるニューカッスル市、ポートスティーブンス市ともに、釧路湿原、霧多布湿原、厚岸湖・別寒牛湿原との姉妹湿地の更新提携書を取り交わしました。
    30年間のお互いの湿地保全の取り組みや友情に感謝し、これからもともに姉妹湿地として連携を深めていくことを誓いました。

    午後はニューカッスル市街地から車で20分ほどの場所にある、ハンター・ウェットランドセンターで、両センターを中心に行われている研究や湿地教育、そして啓発活動を実施しているボランティアの活動について情報共有会議を行いました。
    当センターからは、照井主任技術委員が釧路湿原とその周辺に生息するキタサンショウウオの生息環境について、課題や調査状況を発表しました。
  • 2024-11-13 国際協力 > No.95 【JICA課題別研修「湿地生態系における自然を活用した社会課題の解決」を実施しました】
    10月1日から11月12日まで、JICA研修「湿地生態系における自然を活用した社会課題の解決(ネイチャーポジティブな社会の実現に向けて)」を実施しました。

    釧路湿原をはじめとした湿地生態系のもたらす便益に着目し、気候変動、自然災害、水の安全保障、生物多様性保全等の社会課題に対する解決策(Nature-based Solutions (NbS))事例を学び、途上国の行政官等が自国の社会課題解決策を計画する能力の向上を目指すをことを目的としており、JICA北海道センター(帯広)から当センターが研修を受託し、実施しています。
    今回は、中米のコスタリカ、グアテマラ、メキシコ、ニカラグア、パナマから各1名、環境分野の国家公務員5名が研修を受けました。

    釧路管内、十勝管内、石狩管内の再生事業を行う河川、熊本県球磨川流域や虹の松原などを訪れ、各河川での防災、治水対策事業について学びました。また、現地の小学生とも交流し、お互いの地域の自然環境について意見交換しました。

    最後に、これまでの研修で学んだことを、自国で活用する方法について紹介するアクションプラン発表会を行いました。