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  • 2014-07-23 一般向けの活動 > No.14 市民環境調査「みんなで調べる復元河川の環境2014・夏」を行いました
    2014年7月13日(日)に、標茶町茅沼地区の釧路川の自然再生事業現場周辺で、市民の皆さんと一緒に環境調査を行いました。2010年に昔の蛇行河道が復元された直後から毎年行っている調査で、9回目となる今回は、関係者を含め29名が参加しました。
    参加者は水生生物、堆積土壌、植生の3つの調査班に分かれ、それぞれ専門家の指導のもとに調査を行いました。水生生物調査では罠やタモ網で、魚類やウチダザリガニなどの甲殻類を捕獲し、7種を確認しました。また、土壌調査班は河畔の地層や、河道の砂州の大きさを調べ、復元河道の氾濫や土砂堆積状況の推測を試みました。一方、植生調査班は林内に設置した4区画の植生を調べ、変化が見られるかを確認しました。調査後は、近くの温泉施設の会議室に集まり、皆で調査結果の確認と、過去のデータとの比較を行いました。
    今回は調査日の直前に大型の台風8号が接近した影響で川が増水し、予定していた調査の一部が中止となってしまいましたが、河畔林には川水による水たまりや泥で汚れた植物などがあちこちで見られ、蛇行河川の働きのひとつである「氾濫」を実感できた、貴重な機会となりました。

    なお、この調査は(公財)河川財団の河川整備基金の助成を受けて行われました。