Q. ラムサール条約湿地(じょうやくしっち)になると?

A. その湿地のことが世界中に紹介(しょうかい)されるので、外国との交流(こうりゅう)も始まるかもしれません。

ラムサール条約湿地になるというのは、世界中の人から大切な湿地と認(みと)められることです。
あなたの湿地の珍(めずら)しい生き物やきれいな景色(けしき)を見に、多くの人がやって来るかもしれません。すると、このようなお客さん向けの観光(かんこう)サービスや、地元(じもと)の魚や農作物(のうさくもつ)などを「湿地の恵(めぐ)み」として売り出すなどの新しい産業(さんぎょう)が、湿地のまわりで生まれるかもしれません。

また、湿地を守るために世界中の国ぐにと協力しあうことは、ラムサール条約の大切なきまりのひとつです。あなたの近所にある条約湿地がきっかけで、あなたも外国の湿地の人達となかよしになれるかもしれません。実際(じっさい)に、条約湿地のなかには、海外の湿地と「姉妹(しまい)湿地」の関係を結び、住民どうしが親しく交流しているところもあります。
 
 

ボクたちオオジシギの渡りが
縁(えん)で、姉妹湿地に
なったところもあるんだよ。



オーストラリアにある、北海道釧路(くしろ)地方の条約湿地 [釧路湿原(くしろしつげん)、厚岸湖・別寒辺牛湿原
(あっけしこ・べかんべうししつげん)、霧多布湿原(きりたっぷしつげん)]
の姉妹湿地 [ハンター河口(かこう)湿地]

オオジシギという鳥が、夏は北海道の釧路地方で子育てをし、冬はオーストラリアの
ハンター地方などで冬をすごすことから、1994年に姉妹湿地となりました。



ハンター河口湿地にあるウェットランドセンター

湿地の生き物の展示(てんじ)やレストラン、遊歩道(ゆうほどう)などがそろっています。
観察(かんさつ)ツアーなどのイベントもおこなわれています。




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