国際協力機構(JICA)研修

国際協力機構(JICA)研修

 釧路国際ウェットランドセンターでは1994年以来、独立行政法人 国際協力機構(JICA)の委託を受け、湿地の保全とワイズユースに関する、途上国向けの研修を実施しています。

エコツーリズムに関する研修

自然・文化資源の持続可能な利用(エコツーリズム)コース(2010年度~)

対象国地域 アジア・太平洋地域、アフリカ、中南米
対象者  自然公園管理や観光振興を担当する中央・地方の行政官

 地域の環境や文化に配慮しつつ、自然や文化的遺産を持続的に活用する新しい旅行・エコツーリズムを地域開発に活用するため、日本の自然をいかしたツアープログラムの体験などをつうじて、地域の観光資源の発掘やツアーの収益を地域に還元する方法などについて学びます。

生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)に関する研修

生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)による湿地と周辺地域の生態系保全と流域管理と地域開発コース(2020年度~2022年度)

対象国地域 中南米、南米
対象者  水資源・防災減災にかかわる中央・地方の行政官・研究者

 近年、地球温暖化による自然災害が発生する中で、災害リスク低減のために生態系が持つ機能を活用する Eco-DRR(Ecosystem-based Disaster Risk Reduction)の考え方が発展してきました。既存の生態系を活用した防災・減災の方法について学びます。

湿地生態系のおける
自然を活用した社会課題の解決(NbS)に関する研修

湿地生態系における自然を活用した社会課題の解決(ネイチャーポジティブな社会の実現に向けて)コース(2023年度~)

対象国地域 中南米、南米
対象者  政府、地方自治体、公共団体等において統合湿地管理、
生態系保全に取り組む技官と官房系部門の職員等

 持続可能な社会の構築のために「生物多様性の保全」と「気候変動対策」の両面への便益を産み出し、社会課題の解決に資する「Nature-based Solutions」(NbS)が注目されています。当コースでは釧路湿原をはじめとした国内外の事例を通じて、湿地を活用したNbSの取り組みについて学びます。