トピックス

  • 2024-11-13 国際協力 > No.95 【JICA課題別研修「湿地生態系における自然を活用した社会課題の解決」を実施しました】
    10月1日から11月12日まで、JICA研修「湿地生態系における自然を活用した社会課題の解決(ネイチャーポジティブな社会の実現に向けて)」を実施しました。

    釧路湿原をはじめとした湿地生態系のもたらす便益に着目し、気候変動、自然災害、水の安全保障、生物多様性保全等の社会課題に対する解決策(Nature-based Solutions (NbS))事例を学び、途上国の行政官等が自国の社会課題解決策を計画する能力の向上を目指すをことを目的としており、JICA北海道センター(帯広)から当センターが研修を受託し、実施しています。
    今回は、中米のコスタリカ、グアテマラ、メキシコ、ニカラグア、パナマから各1名、環境分野の国家公務員5名が研修を受けました。

    釧路管内、十勝管内、石狩管内の再生事業を行う河川、熊本県球磨川流域や虹の松原などを訪れ、各河川での防災、治水対策事業について学びました。また、現地の小学生とも交流し、お互いの地域の自然環境について意見交換しました。

    最後に、これまでの研修で学んだことを、自国で活用する方法について紹介するアクションプラン発表会を行いました。

  • 2024-06-21 国際協力 > No.97 【JICA課題別研修「自然環境行政官向けのエコツーリズム」研修を実施しました】
    この研修の目的は、地域の自然・文化資源の保全とその持続的利用を可能にするツールとして、地元住民が参画するエコツーリズムの施策を学ぶことです。JICA北海道センター(帯広)から当センターが研修を受託し、実施しています。

    2024年5月20日から6月20日まで、アルバニア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、フィジー、ガボン、インド、東ティモール、ベトナムの8か国から、エコツーリズムに携わる行政官8名が来日しました。
    研修員は1ヵ月間で、釧路地域と十勝管内、東京都浅草、山梨県の富士山を訪問しました。

    道内では、然別湖ネイチャーセンターや十勝千年の森、嶮暮帰(ケンボッキ)島、塘路湖、キラコタン岬等を訪れ、実際に環境教育プログラムを体験しながら、普及啓発活動について学びました。

    また、浅草では人力車について学び、首都の歴史が残る浅草で、環境に優しい乗り物を用いて名所の解説をすることによって、来訪者に感動をもたらすことが経済行為として成り立つ、ということが地域の自然環境や歴史文化を守っていく行動に繋がることを学びました。

    山梨県では、富士山世界遺産センターで富士山についての基本情報を学び、その後実際に5合目から奥庭まで歩き、世界遺産のコンテンツをエコツーリズムに活用する方法について学びました。

    最終日はアクションプラン発表会を行い、研修員それぞれが、研修で得た知見を利用した保全計画や事業内容について情報共有しました。
    研修員の皆様が今回の研修を糧にして各国で活躍されることを期待いたします。
  • 2023-11-22 国際協力 > No.88 湿地生態系のおける自然を活用した社会課題の解決(NbS)に関する研修を実施しました
    2023年10月12日から11月21日まで、コスタリカ、ドミニカ共和国、グアテマラ、ニカラグア、パナマ、ペルーの6カ国から、湿地管理などに携わる8名の研修員が来日しました。
    この研修の目的は、釧路湿原を中心とした湿地生態系のもたらす生態系サービスに着目し、様々な社会課題(自然災害の防災減災、気候変動対策、農業・水産等の生産活動、生物多様性保全等)へのNbSの事例を学ぶことです。JICA北海道センター(帯広)から当センターが研修を受託し、実施しています。
    1年目となるこの研修は、約1ヵ月半で釧路、札幌、石狩川、宮城県、東京、九州地方を訪れ、自然再生事業地の生態系サービスへの影響や市民参加型事業の紹介、地形を利用した遊水機能などNbSに関する事例について理解を深めました。最終日はどのように自国の課題解決に導くかの活動計画案であるアクションプランを発表してもらい、互いに理解を深めました。
  • 2023-08-02 国際協力 > No.86 JICA課題別研修「自然環境行政官向けのエコツーリズム」研修を実施しました
    2023年6月29日から8月2日まで、ボツワナ、コンゴ民主共和国、ガボン、ジョージア、パラオ、ウガンダ、ベトナムの7か国から、観光振興や野生生物保護に携わる行政官7名が来日しました。
    この研修の目的は、地域の自然・文化資源の保全とその持続的利用を可能にするツールとして、地元住民が参画するエコツーリズムの施策を学ぶことです。JICA北海道センター(帯広)から当センターが研修を受託し、実施しています。
    今年は4年ぶりの来日研修となり研修員は1ヵ月間で釧路地域と十勝管内を訪問。釧路湿原国立公園内にある施設「温根内ビジターセンター」の紹介や木道を散策し、湿原を体感しながら環境教育プログラムや普及啓発活動について学びました。
    最終日は研修員によるアクションプラン発表会を行い、研修で得た知見を利用した保全計画や事業内容について情報共有しました。
  • 2022-10-1 国際協力 > No.68 JICA課題別研修「自然環境行政官のためのエコツーリズム」 コロナ感染拡大の為リモートにて実施しました。
     2022年9月7日から9月30日まで、昨年度から継続してリモートで研修を実施いたしました。アルメニア、コンゴ、ジョージア、スリランカ、アルバニアの6か国から、8名の研修員が参加しました。この研修の目的は、地域の自然・文化資源の保全とその持続的利用を可能にするツールとして、地元住民が参画するエコツーリズムの施策を学ぶことです。JICA北海道センター(帯広)から当センターが研修を受託し、実施しています。
     研修員は浜中町にあるケンボッキ島(無人島)や然別湖周辺で実施されているツアーの事例を通して、地域の特性と産業を活かしたエコツアーの手法と自然観察への配慮について学びました。
     最終日はアクションプラン発表会を行い、環境面、経済面、社会面で持続的なエコツーリズムの計画や実施に必要な仕組みについて理解を深めました。