トピックス

  • 2024-06-21 国際協力 > No.97 【JICA課題別研修「自然環境行政官向けのエコツーリズム」研修を実施しました】
    この研修の目的は、地域の自然・文化資源の保全とその持続的利用を可能にするツールとして、地元住民が参画するエコツーリズムの施策を学ぶことです。JICA北海道センター(帯広)から当センターが研修を受託し、実施しています。

    2024年5月20日から6月20日まで、アルバニア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、フィジー、ガボン、インド、東ティモール、ベトナムの8か国から、エコツーリズムに携わる行政官8名が来日しました。
    研修員は1ヵ月間で、釧路地域と十勝管内、東京都浅草、山梨県の富士山を訪問しました。

    道内では、然別湖ネイチャーセンターや十勝千年の森、嶮暮帰(ケンボッキ)島、塘路湖、キラコタン岬等を訪れ、実際に環境教育プログラムを体験しながら、普及啓発活動について学びました。

    また、浅草では人力車について学び、首都の歴史が残る浅草で、環境に優しい乗り物を用いて名所の解説をすることによって、来訪者に感動をもたらすことが経済行為として成り立つ、ということが地域の自然環境や歴史文化を守っていく行動に繋がることを学びました。

    山梨県では、富士山世界遺産センターで富士山についての基本情報を学び、その後実際に5合目から奥庭まで歩き、世界遺産のコンテンツをエコツーリズムに活用する方法について学びました。

    最終日はアクションプラン発表会を行い、研修員それぞれが、研修で得た知見を利用した保全計画や事業内容について情報共有しました。
    研修員の皆様が今回の研修を糧にして各国で活躍されることを期待いたします。