トピックス

  • 2014-02-20 一般向けの活動 > No.10 市民環境調査「みんなで調べる復元河川の環境」報告会を開催しました。
     2014年2月20日に釧路市交流プラザさいわいで、2010年から4年間の市民環境調査の成果を発表する報告会を開催し、調査に参加した市民など50名が出席しました。
     釧路川茅沼地区の旧川復元事業について、国土交通省釧路開発建設部治水課の秋山泰祐課長がビデオやスライドを用いて説明後、KIWCがこの事業地周辺で実施した環境調査の概要や、その結果を報告しました。調査を指導した専門家もコメントを添え、釧路川の蛇行復元後、茅沼地区では川の浸食・堆積などの作用により川岸や川底の地形が変化し、多くの生き物が生息しやすい環境が作られつつあることが確かめられました。
     会場では参加者と、進行の新庄久志さんや専門家らとの意見交換も行われ、参加当時の感想や、今後の調査への提案など、多くの声があがりました。

  • 2014-02-01 一般向けの活動 > No.9 世界湿地の日記念「冬のエコツアー2014」の実施
     世界湿地の日(2月2日、今年のテーマは「湿地と農業」)にちなみ、2014年2月1日に市民対象のエコツアーを実施しました。釧路湿原に生息するツル・タンチョウと農業とのかかわりを知るため、21名で鶴居村を訪れました。
     地元でタンチョウの保護活動団体「タンチョウコミュニティ」代表の音成邦仁さんの案内で、はじめに冬の給餌場に集まる野生のツルや、ねぐらの川を観察しました。次に釧路湿原に接する農場を訪れ、酪農家の藤原秀達さんから、農場に飛来するツルについてお話をうかがいました。国の天然記念物で、観光客に人気のタンチョウですが、農家にとっては畑を荒らしたり、牛舎に侵入して牛の餌を失敬する困り者でもあると、実際に農場を闊歩するツルを目の前に説明していただきました。
     最後に、タンチョウコミュニティが農家とツルをつなぐ活動として実践しているツルの餌作りに挑戦しました。ツル用に栽培したデントコーンをほぐし、参加者全員からのメッセージを添えて給餌場へ託しました。
     農業被害のほかにも電線への衝突など、ツルと人との間にさまざまな軋轢が生じていますが、ほとんどの参加者には初めて知る現実でした。ツアーはこのような人々にとって、釧路湿原を象徴するタンチョウと人との共生について考える、最初の一歩となりました。

  • 2013-11-06 技術委員会 > No.8 技術委員会が現地検討会を開催しました。
     2013~2015年度(平成25~27年度)技術委員会調査研究テーマ「地域における湿地と恵み」について、釧路地域の事例を視察する現地検討会を、2013年11月6日に浜中町で開催しました。
     今回技術委員会のメンバーら14名が訪れたのは、NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストが2012年から実施している「湿原と海とのつながりプロジェクト」の現場です。同トラストでは、森林に端を発し、霧多布湿原を経由して琵琶瀬湾に注ぐ琵琶瀬川が運ぶ、森林や湿原からの鉄などの物質に着目し、これらの物質が海産物の生育にもたらす効果から「湿原と海とのつながり」を科学的に明らかにするとともに、浜中の海産物のブランド化を図りたいと考えています。
     トラスト職員の河内直子さんから説明プロジェクトについて説明を受けた後、琵琶瀬川のサンプル採取地点や、調査の指標海産物であるホッキ貝の生育場所を視察しました。琵琶瀬湾の浜辺では、地元漁師の渡部貴士さんが、ホッキが海のどんなところで育つか、また、どのように漁を行うか、手掘り(ホッキ鎌掘漁)器具の実物を使いながら説明してくださいました。
     霧多布湿原センターで行われた視察後のディスカッションでは、浜中町役場や漁協の関係者も加わり、調査の手法や漁の様子などについて質問や意見が活発に交わされました。このプロジェクトは3年間の予定だそうですが、参加した技術委員会メンバーからは、市場でも味の良いことで定評のある浜中のホッキ貝やウニを、「次回の視察ではぜひ食べてみたい!」との声しきりでした。

  • 2013-10-14 国際協力 > No.4 JICA自然・文化資源の持続可能な利用(エコツーリズム)研修(B)が終了しました。
     本年度2回目となるJICAのエコツーリズム研修を、2013年9月9日から10月14日まで実施しました。今回はアルバニア、アルゼンチン、グルジア、キルギス共和国、ペルー、セルビア、マケドニア、東ティモールから、観光振興に係わる8名が参加し、第1回目と同様、釧路地方など道内をはじめ東京・京都・沖縄で、エコツーリズムについて学びました。また、今回も新庄久志KIWC技術委員長がコースリーダーを務め、研修員に同行しました。
     一行は秋の盛りの北海道で、在来馬(どさんこ)を使った乗馬トレッキングや、漁船に乗って無人島に上陸するツアー、地元の子供達と一緒の環境学習など、バラエティに富んだプログラムを体験し、毎週のミーティングでその内容を分析して、体験から学んだことを再確認しました。
     京都では、大学で観光を学ぶ学生達とのワークショップも行われ、会場となった大学の食堂では、研修員が若い学生に囲まれ、各国のエコツーリズム事情について意見を交わす姿が見られました。
     研修の最終日は、東京のJICAセンターで、研修員によるアクションプランの発表会が開かれました。地域の自然・文化的な財産を地域の人が観光業に役立て、その利益を地域全体で共有するための取り組みについて、研修員達がそれぞれの国の事情に合わせつつ、日本で得たアイディアを盛り込んだプランを発表し、研修を締めくくりました。

  • 2013-09-07 一般向けの活動 > No.7 釧路川の環境調査「みんなで調べる復元河川の環境・2013秋」を行いました!
     釧路湿原を流れる、釧路川茅沼地区の蛇行復元の効果を調べるため、環境調査を行いました。27名が参加し、カヌーで釧路川の蛇行復元河道から自然河川に続く茅沼~スガワラ間(約5.5km)をゆっくり下りながら、河岸の樹木や風景の様子、発見した動植物などを観察しました。
     復元河道の下端部付近では、蛇行復元後に出現した寄り州など河岸の2か所に上陸して、各地点における蛇行復元後の土砂の捕捉状況を確認するため、長い巻尺を皆で引っぱって州の大きさを測ったり、検土杖という専用の器具を使って土砂の構成を調べたりしました。
     下船後は塘路湖畔のカヌーハウスで調査結果のまとめを行い、参加者がカヌーの上で書きとめた観察記録を艇ごとにまとめて発表し、見たものや感じたことを全員で共有しました。発表では復元河道で見つけた堆積や浸食の跡や、上陸した寄り州での植物の成長の様子、タンチョウやエゾシカ、色々な種類のトンボなどの生き物との出会いや、秋の気配が感じられる河岸林の様子が報告され、蛇行河道の変化に加え、釧路川の自然が多くの動植物を育んでいることを実感しました。
    なお、この調査は(公財)河川財団による河川整備基金の助成を受けて実施されました。