トピックス

  • 2024-11-15 姉妹湿地 > No.90 【姉妹湿地提携30周年記念 オーストラリア訪問】
    期間:11月13日~19日
    場所:オーストラリア ニューカッスル市、ポートスティーブンス市

    釧路湿原、霧多布湿原、厚岸湖および別寒辺牛湿原とオーストラリアのハンター河口湿地は、1994年に姉妹湿地の提携を行いました。
    提携書の再調印を10年ごとに実施しています。訪問の様子をご紹介します。

    11月15日にニューカッスル市庁舎で、当センターの理事長である鶴間釧路市長が、ハンター河口湿地があるニューカッスル市、ポートスティーブンス市ともに、釧路湿原、霧多布湿原、厚岸湖・別寒牛湿原との姉妹湿地の更新提携書を取り交わしました。
    30年間のお互いの湿地保全の取り組みや友情に感謝し、これからもともに姉妹湿地として連携を深めていくことを誓いました。

    午後はニューカッスル市街地から車で20分ほどの場所にある、ハンター・ウェットランドセンターで、両センターを中心に行われている研究や湿地教育、そして啓発活動を実施しているボランティアの活動について情報共有会議を行いました。
    当センターからは、照井主任技術委員が釧路湿原とその周辺に生息するキタサンショウウオの生息環境について、課題や調査状況を発表しました。
  • 2024-11-13 国際協力 > No.95 【JICA課題別研修「湿地生態系における自然を活用した社会課題の解決」を実施しました】
    10月1日から11月12日まで、JICA研修「湿地生態系における自然を活用した社会課題の解決(ネイチャーポジティブな社会の実現に向けて)」を実施しました。

    釧路湿原をはじめとした湿地生態系のもたらす便益に着目し、気候変動、自然災害、水の安全保障、生物多様性保全等の社会課題に対する解決策(Nature-based Solutions (NbS))事例を学び、途上国の行政官等が自国の社会課題解決策を計画する能力の向上を目指すをことを目的としており、JICA北海道センター(帯広)から当センターが研修を受託し、実施しています。
    今回は、中米のコスタリカ、グアテマラ、メキシコ、ニカラグア、パナマから各1名、環境分野の国家公務員5名が研修を受けました。

    釧路管内、十勝管内、石狩管内の再生事業を行う河川、熊本県球磨川流域や虹の松原などを訪れ、各河川での防災、治水対策事業について学びました。また、現地の小学生とも交流し、お互いの地域の自然環境について意見交換しました。

    最後に、これまでの研修で学んだことを、自国で活用する方法について紹介するアクションプラン発表会を行いました。

  • 2024-10-12 一般向けの活動 > No.99 2024年度市民環境調査を実施しました
    令和6年10月12日(土)に標茶町のヌマオロ地区旧川復元事業地で市民環境調査を行いました。
    KIWC技術委員4名の指導のもと、市民4名とJICA研修と合同開催のため、中米の研修員5名も交えて調査を行いました。
    カワシンジュガイ(絶滅危惧種)の個体数測定や川床の土砂の粒度測定、河岸湿原域の土壌の水質測定を行いました。
    調査後は塘路湖エコミュージアムセンターに移動し、新庄KIWC技術委員長の解説や参加者からの感想発表等の振り返りを行いました。
  • 2024-09-20 一般向けの活動 > No.89 ヌマオロ川における「市民環境調査」参加者募集!
    当センター技術委員の指導のもと、堆積土砂の調査やカワシンジュガイの調査を行い、釧路川蛇行復元事業における河川改修の結果、川が本来の流れに戻ったこと(直線から蛇行へ)でどのような効果があったか、水辺の環境がどのように変わってきているかを調べます。

    ぜひ、皆さんもその変化をご自身の目で確認するとともに、調査に参加してみませんか?

    *詳しくはHPに添付の実施要領をご覧ください。

    日 時: 2024年10月12日(土)8:30~15:00
    * 少雨決行、荒天中止
    場 所: ヌマオロ地区旧川復元事業地(標茶町)
    定員: 8名(小学校5年生以上、先着順)
    参加申込: 10月8日(火)までに電話0154-32-3110(KIWC事務局 佐藤)へ

  • 2024-06-21 国際協力 > No.97 【JICA課題別研修「自然環境行政官向けのエコツーリズム」研修を実施しました】
    この研修の目的は、地域の自然・文化資源の保全とその持続的利用を可能にするツールとして、地元住民が参画するエコツーリズムの施策を学ぶことです。JICA北海道センター(帯広)から当センターが研修を受託し、実施しています。

    2024年5月20日から6月20日まで、アルバニア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、フィジー、ガボン、インド、東ティモール、ベトナムの8か国から、エコツーリズムに携わる行政官8名が来日しました。
    研修員は1ヵ月間で、釧路地域と十勝管内、東京都浅草、山梨県の富士山を訪問しました。

    道内では、然別湖ネイチャーセンターや十勝千年の森、嶮暮帰(ケンボッキ)島、塘路湖、キラコタン岬等を訪れ、実際に環境教育プログラムを体験しながら、普及啓発活動について学びました。

    また、浅草では人力車について学び、首都の歴史が残る浅草で、環境に優しい乗り物を用いて名所の解説をすることによって、来訪者に感動をもたらすことが経済行為として成り立つ、ということが地域の自然環境や歴史文化を守っていく行動に繋がることを学びました。

    山梨県では、富士山世界遺産センターで富士山についての基本情報を学び、その後実際に5合目から奥庭まで歩き、世界遺産のコンテンツをエコツーリズムに活用する方法について学びました。

    最終日はアクションプラン発表会を行い、研修員それぞれが、研修で得た知見を利用した保全計画や事業内容について情報共有しました。
    研修員の皆様が今回の研修を糧にして各国で活躍されることを期待いたします。