トピックス

  • 2016-12-16 一般向けの活動 > No.47 ❄ 世界湿地の日記念「冬のエコツアー2017」参加者募集 ❄
    世界湿地の日とは、1971年2月2日にラムサール条約が採択されたことにちなんで定められた記念日です。毎年この日を記念して、世界中で湿地の恩恵や価値を再認識し、その維持と賢明な利用を目指すイベントが開催されています。

    釧路国際ウェットランドセンターも世界湿地の日を記念して、「冬のエコツアー2017」を開催します。
    釧路国際ウェットランドセンター技術委員長の新庄久志さんでと一緒に、冬の達古武湖を横断し、雪に覆われた釧路湿原を探検します。

    ぜひ、ご家族やご友人と一緒にご参加ください。


    日時 平成29年2月4日(土) 9時から15時30分まで
    集合・解散 釧路市役所
    定員 20名(応募多数の場合抽選)
       *小学生以上(小学生は保護者同伴)、積雪した湿原を約2時間歩ける方
    参加費 無料
    申込期間 平成28年1月16日(月)まで
    申込方法 電話(0154-32-3110)またはメール(kiwc@kiwc.net)にて受付

    *詳しくはチラシをご覧ください。

  • 2016-11-05 アンザリ湿原 > No.45 JICA国別研修「アンザリ湿原環境管理プロジェクト・フェーズⅡ」本邦研修を受け入れました
    独立行政法人国際協力機構(JICA)がイランのアンザリ湿原で進めている環境管理プロジェクトの一環として、イラン国環境省およびギラン州の高官を対象とした本邦研修が、2016年10月9日から10月22日まで日本各地で行われ、イランから7名の研修員が参加しました。
    10月12日から10月15日まで、研修プログラムが釧路地域で行われ、当センターは釧路湿原の歴史や保全・適正な利用について、講義と釧路湿原の現地視察を担当しました。視察先の釧路市湿原展望台、温根内木道、猛禽類医学研究所では、湿原内における施設の役割や運営などの説明について、研修員は積極的に質問しながら、熱心に聞き入っていました。
    標茶高校では、、北海道標茶高校の生徒自身の解説による釧路湿原自然再生プロジェクトを視察しました。
    10月14日には、釧路地域での研修のまとめとして意見交換会(交流会)が開催され、当センターの職員に加え、釧路湿原の保全に係る地域住民や行政自治体職員も出席し、研修員と活発な意見交換を行いました。最後に、当センター事務局長が総評を述べ、釧路湿原とアンザリ湿原との交流や連携が発展することを祈願し、交流会を締めくくりました。

    なお、この研修は日本工営株式会社がJICAから受託し、実施しています。

  • 2016-11-05 技術委員会 > No.44 平成28年度現地検討会を開催しました
    平成28年10月20日(木)に、技術委員会は平成28~30年度の技術委員会調査テーマである「湿地資源の賢明な利用」の事例検討のため、現地検討会を開催しました。今回は浜中町霧多布琵琶瀬の対岸約1㎞にある無人島、ケンボッキ島を視察しました。技術委員である霧多布湿原センターの河内さん、NPO法人霧多布ナショナルトラスト 副理事長 瓜田さんに現地を案内していただきました。
    まず、NPO法人霧多布ナショナルトラストの活動について、団体の副理事長である瓜田さんより、観光開発の影響を免れ保全されてきた島の歴史と産業について説明を受けた後、トラストが提供しているケンボッキ島ツアーを実際に体験し、島内を視察しました。 
    ケンボッキ島の利用の記録は、江戸時代末期まで遡ることができ最盛期には7戸~8戸、20人程度が昆布漁を行いながら春から秋まで生活していたという記録があります。1971年から1年間、作家の畑正憲(ムツゴロウさん)が住み、その時の生活の様子を「無人島記」として出版したことから観光客が多く訪れるようなりました。
     その後、島の観光開発の話が持ち上がった際に、浜中町が島を買い上げて利用要綱を設け、現在、コシジロウミツバメやトウキョウトガリネズミといった貴重な野生生物の保全と利用をめざした無人島エコツアーを提供しています。
     視察終了後、法人理事長の三膳さん、瓜田さんを交え、当技術委員との意見交換を行いました。各委員からは、馬の放牧のための牧柵や廃屋、轍など人間生活の痕跡が見られる島を視察した後に「保全に係る島と人の歴史や団体が目指す保全活動の将来構想や理念を伝えることでより魅力的なエコツアーになるのではないか」といった提言や、「子供や親子を対象とした次世代育成型のエコツアー」、「子供向けの磯遊びツアー」、「地元の産業の紹介を盛り込んだツアー」の提案といった活発な意見交換がなされました。

  • 2016-10-28 一般向けの活動 > No.43 「みんなで調べる復元河川の環境・2016秋」を開催しました
    平成28年10月16日(日)に「みんなで調べる復元河川の環境・2016秋」を開催し、釧路川の蛇行復元河道から自然河川に続く「茅沼~スガワラ」間(約5.5km)をカヌーで下りながら、河岸の植生や河畔の景観、動植物などを観察しました。途中で砂州に上陸し、洲の大きさや地層を調べました。
    下船後は、調査でわかったことや気付いたことをまとめました。参加者からは「初めてオジロワシを見た!」「倒木が多くてびっくりした」「川の合流地点で、それぞれの河川の川の色が違った」など、次々と報告がありました。
    台風から1ヶ月以上経っても河川の水位は例年よりも高い状態で、いつもとは違う河畔の様子を見ることができたのは貴重な体験でした。

    なお、当初は9月17日(土)に開催予定でしたが、台風の影響で10月16日(日)に開催を延期しました。
    また、この調査活動は、公益財団法人河川財団による河川整備基金の助成を受けています。

  • 2016-10-17 国際協力 > No.42 JICA課題別研修「自然環境行政官のためのエコツーリズム」研修を実施しました
    2016年8月23日(火)から10月5日(水)まで、ジョージア、ミャンマー、フィリピン、サモア、スリナム、ベトナムの6カ国から、観光振興や野生生物保護に携わる行政官やNGO職員10名が参加しました。
    この研修の目的は、地域の自然・文化資源の保全とその持続的利用を可能にするツールとして、地元住民が参画するエコツーリズムの施策を学ぶことです。国際協力機構(JICA)北海道国際センター(帯広)から当センターが研修を受託し、実施しています。
    研修員は中札内村、然別湖、霧多布湿原、別寒辺牛湿原、釧路湿原を訪れ、地域住民が携わる環境や野生生物に配慮したツアーを体験し、農業や漁業などの地域産業を、そこに住む地元住民が観光に活かしながら運営している事例について学びました。
    釧路ではアイヌ文化体験を通して、アイヌの人々が自然を賢明に利用し、調和して暮らした歴史文化について学びました。
    その後、北海道から東京、京都へ移動し、日本の伝統文化や史跡など、日本の歴史や文化からエコツーリズムの視点を学ぶプログラムを受講し、エコツーリズムの理論・施策に関する講義を受けました。さらに、沖縄では地域住民の視点や経験を活用したエコツーリズムについて、シーカヤックなどの体験を通じて学びました。
    研修の最終日は、研修員によるファイナルレポートの発表会が開かれました。地域の自然・文化的な財産を地域の人が観光業に役立て、その利益を地域全体で共有するための取り組みについて、研修員達がそれぞれの国の事情に合わせつつ、日本で得たアイディアを盛り込んだプランを発表し、研修を締めくくりました。