2022~2024年度の技術委員会調査研究テーマ「気候変動とそのモニタリング」「持続可能な開発と賢明な利用」「環境教育の普及」の視点から、管内湿地を訪問し、現状と課題について検討する現地検討会を毎年開催しており、令和6年度は11月27日に阿寒湖温泉で開催しました。
釧路市阿寒生涯学習課のマリモ研究室に在籍している尾山洋一委員の案内のもと、午前はマリモが生息している阿寒湖北側のチュウルイ湾でマリモの岸への打ち上げ現場や阿寒湖に流入するチュウルイ川の流速等を視察しました。
午後からは阿寒湖畔ビジターセンターで尾山委員からマリモの生息分布の現状とその保全対策について説明があり、それについて新庄久志委員長、澁谷辰生委員、藤原伸也委員からの異なる専門の方々との意見交換会を行いました。
温暖化を持ち出すとお手上げで言い訳にもなるため、昔の環境に戻すのは無理と割り切ってうえで、マリモが健全に生長する環境を取り戻す視点や、地元住民のマンパワーでは限界があるため、地域貢献で地元の業者に手伝ってもらい、マスコミの方や多くの方を巻き込んで共に考えていき、win-winの関係を作れないだろうかという意見が挙がりました。