トピックス

  • 2016-04-22 技術委員会 > No.39 技術委員会調査研究報告書「地域における湿地と恵み」が完成しました。
    平成25年度から27年度の調査研究テーマである「地域における湿地と恵み」の調査研究報告書が完成しました。
    下記からご覧いただけますので、ぜひご一読ください。

  • 2016-03-29 技術委員会 > No.37 技術委員会より3年間の調査研究成果を報告しました。
    平成28年3月18日に第3回技術委員会を開催し、平成25年度から27年度の調査研究テーマである「地域における湿地と恵み」の調査研究成果を報告いたしました。
    各技術委員により「湿地からどのような恵みが得られるのか」について、様々な視点・観点から3年間にわたる調査研究が行われ、その成果は調査研究報告書としてまとめられ、4月上旬に完成いたします。
    調査研究報告書は、ホームページからもダウンロードできるようになりますので、ぜひご一読ください。

  • 2016-02-03 一般向けの活動 > No.36 世界湿地の日記念「冬のエコツアー2016」を開催しました。
    2月2日の世界湿地の日を記念し、2016年1月30日(土)に「冬のエコツアー2016」を開催しました。今年のテーマである「湿地を大切にしよう 私達の未来のために 持続可能なくらしを目指して」にちなみ、釧路湿原・塘路湖にて、釧路国際ウェットランドセンター技術委員長の新庄久志さんを講師にむかえ、人々の暮らしを豊かにする湿地の恵みを何世代も後までつなげるための方法などについて、フィールドワークやワークショップを通じて解説をしていただきました。
    まず、塘路湖周辺の木の表皮に紙をあてクレヨンでこすり、表皮の模様を写し取り、樹木ごとの違い等を調べました。塘路湖上は、もちろん除雪されていないので、参加者の皆さんはずぼずぼと我が道を作りながら歩き、フロストフラワーや動物の足跡、ワカサギなどを観察しました。塘路湖から戻って来る頃には、マイナス20度以下を記録したこの日の朝には考えられないくらい自然と体がぽかぽかと温まっていました。その後、レイクサイドとうろからワカサギの天ぷらを提供してもらい、参加者全員で湿地の恵みを堪能しました。
    午後からは、ワークショップ「宝探し」を行いました。エコツーリズムや宝探しを初めて知る参加者も多く、湿原の恵みに関する地域の「宝」を再発見し、地域おこしに結び付けるエコツアーを企画するワークショップを楽しみながらも、参加者同士が真剣かつ活発に意見交換をしていました。湿地に関係する楽しい体験や映画などをきっかけとして、湿原の保全・ワイズユース(賢明な利用)や地域活性化につなげるエコツアー案が、参加者から次々と発表され、大変盛り上がりました。

  • 2015-11-26 一般向けの活動 > No.35 世界湿地の日記念「冬のエコツアー2016」参加者募集!
    世界湿地の日とは、1971年2月2日にラムサール条約が採択されたことにちなんで定められた記念日です。毎年この日を記念して、世界中で湿地の恩恵や価値を再認識し、その維持と賢明な利用を目指すイベントが開催されています。
    釧路国際ウェットランドセンターも世界湿地の日を記念して、「冬のエコツアー2016」を開催します。
    道標のない雪に覆われた釧路湿原のシラルトロエトロ川周辺を探検した後、ワークショップを行います。ワークショップのテーマは「宝探し」ですが、皆さんがイメージする宝探しとは少し違うものかもしれません。
    ご案内と解説は、釧路国際ウェットランドセンター技術委員長の新庄久志さんです。
    ぜひ、ご家族やご友人と一緒にご参加ください。

    *詳しくはチラシをご覧ください。

    日時 平成28年1月30日(土) 8時30分から15時30分まで
    集合・解散 釧路市役所
    定員 20名(応募多数の場合抽選)
       *小学校高学年以上(小学生は保護者同伴)、積雪した湿原を約2時間歩ける方
    参加費 無料
    申込期間 平成27年12月1日(火)~12月15日(火)
    申込方法 釧路国際ウェットランドセンター(0154-31-4594)までお電話ください

  • 2015-11-17 技術委員会 > No.34 平成27年度現地検討会を開催しました。
    平成27年10月15日(木)に、技術委員会は平成25~27年度の技術委員会調査テーマである「地域における湿地と恵み」の事例検討のため、現地検討会を開催しました。今回は阿寒湖沼群のうち、ひょうたん沼、太郎湖、次郎湖を視察しました。技術委員である釧路市教育委員会マリモ研究室室長の若菜勇さんに案内をしていただきました。
    まず、ひょうたん沼を視察しました。平均水深が2mに満たない浅い沼で富栄養湖と言われているひょうたん沼は、夏の間は植物プランクトンの発生によって水が濁り沈水植物が少ないそうです。ひょうたん沼の上流側の地形なども含め、若菜委員に解説をしていただきました。
    その後、雄阿寒岳登山口に移動し、太郎湖と次郎湖を訪れました。次郎湖は底泥が巻き上がらないため、黄色もしくは褐色の湖底が透けて見えていますが、次郎湖を水中から見ると水が非常に澄んだ青色をしているそうです。次郎湖から垂直に近い足場を登り到着した場所は、地温1℃未満を観測し、永久凍土がある可能性が大いに高まっている風穴帯です。この風穴帯には北方系の植物が点在していますが、対照的に、白湯山側には本来亜熱帯や熱帯地方に分布する植物が見られます。少しの距離しか離れていないにも関わらず、異なる植物相が観察できるなど、阿寒地域の生物多様性の高さが分かります。また、阿寒地域には湖の遷移過程を実際に見ることができる湖沼群が揃います。また、ひょうたん沼、太郎湖、次郎湖をはじめ、阿寒湖沼群へのアクセスは既に林道及び登山道があるため、調査・研究活動にとって有利であり、学びの場としてもとても有望だと考えられます。
    マリモや温泉のイメージが強い阿寒湖ですが、今後は阿寒湖沼群を軸とした魚類等に係る遺伝子レベルでの調査、アイヌ文化やアイヌの歴史における伝統的な自然観を基調とした物語の構築、環境保全と観光振興との折り合いなどが課題としてあるものの、多様性と可能性を秘めた阿寒湖沼群は、これからも新しい知見がたくさん発見され、その希少性と重要性が明らかになってくると思われます。