トピックス

  • 2016-07-22 一般向けの活動 > No.41 「みんなで調べる復元河川の環境・2016夏」を開催しました
    平成28年7月10(日)に標茶町茅沼地区の釧路川の自然再生事業現場周辺で、市民の皆さんと一緒に環境調査を行いました。2010年から毎年行っている調査で、13回目となる今回は、関係者を含めて27名が参加しました。
    参加者は土壌、水生生物、植生の3つの調査班に分かれ、それぞれ専門家の指導のもと調査を行いました。土壌調査では河畔の地層や砂州の大きさを調べ、復元河道の氾濫や土砂堆積状況の推測を試みました。水生生物調査では、調査地点ごとの生息環境に応じた魚類が観察されました。植生調査では、林内に方形区を設け、その中の植生を調べ、優占種の変化などを確認しました。
    調査終了後は近隣施設に移動し、まとめ・ふりかえりを行いました。各調査結果を確認しながら、過去の調査データと比較し、どのような変化が見られるかについて全員で考えました。
    暑い中での調査となりましたが、参加者の皆さんに蛇行河川の働きや影響を理解してもらう貴重な機会になりました。

    なお、この調査活動は、公益財団法人河川財団による河川整備基金の助成を受けています。
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  • 2016-07-22 国際協力 > No.40 JICA課題別研修「地域振興に寄与する持続可能な湿地資源の利用法」を実施しました
    平成28年5月17日(火)から7月6日(水)まで、メキシコ、ウルグアイ、ミャンマー、バングラデシュ、コロンビア、中華人民共和国、マレーシア、タジキスタンの8か国から8名の行政官が日本を訪れ、「地域振興に寄与する持続可能な湿地資源の利用法」について研修を受けました。
    この研修は環境省の協力によりJICA(国際協力機構)が主催するもので、当センターが研修を受託し、実施しました。
    研修員は東京を皮ぎりに、沖縄、富士吉田、栃木、北海道へと場所を変えながら、湿原から干潟、サンゴ礁、河川、水田まで多様なタイプの湿地について、保全の 取り組みや産業・教育への活用の工夫などを学びました。ラムサール条約登録湿地の谷津干潟(千葉県)、漫湖(沖縄県)、渡良瀬遊水地(栃木県)、釧路湿原、厚岸湖・別寒辺牛湿原、霧多布湿原(北海道)など、各地で保全活動の担い手や住民、行政関係者と直接対話し、保全に至る経緯や湿地の特色を活かした地域おこし(農水産物のブランド化や観光への利用、環境教育など)の事例を学びました。研修プログラムの中には、浜中町立茶内小学校と合同の霧多布湿原探索なども含まれ、子供達から専門家まで、湿地に関わるあらゆる方々の協力を得て、講義や実習、討論が行われました。
    このような様々な体験をもとに、研修員はそれぞれ自国の湿地・生物多様性の保全と持続的な利用を進めるために帰国後行う取り組み案を作成し、研修の最後に発表しました。
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  • 2016-04-22 技術委員会 > No.39 技術委員会調査研究報告書「地域における湿地と恵み」が完成しました。
    平成25年度から27年度の調査研究テーマである「地域における湿地と恵み」の調査研究報告書が完成しました。
    下記からご覧いただけますので、ぜひご一読ください。
  • 2016-03-29 技術委員会 > No.37 技術委員会より3年間の調査研究成果を報告しました。
    平成28年3月18日に第3回技術委員会を開催し、平成25年度から27年度の調査研究テーマである「地域における湿地と恵み」の調査研究成果を報告いたしました。
    各技術委員により「湿地からどのような恵みが得られるのか」について、様々な視点・観点から3年間にわたる調査研究が行われ、その成果は調査研究報告書としてまとめられ、4月上旬に完成いたします。
    調査研究報告書は、ホームページからもダウンロードできるようになりますので、ぜひご一読ください。
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  • 2016-02-03 一般向けの活動 > No.36 世界湿地の日記念「冬のエコツアー2016」を開催しました。
    2月2日の世界湿地の日を記念し、2016年1月30日(土)に「冬のエコツアー2016」を開催しました。今年のテーマである「湿地を大切にしよう 私達の未来のために 持続可能なくらしを目指して」にちなみ、釧路湿原・塘路湖にて、釧路国際ウェットランドセンター技術委員長の新庄久志さんを講師にむかえ、人々の暮らしを豊かにする湿地の恵みを何世代も後までつなげるための方法などについて、フィールドワークやワークショップを通じて解説をしていただきました。
    まず、塘路湖周辺の木の表皮に紙をあてクレヨンでこすり、表皮の模様を写し取り、樹木ごとの違い等を調べました。塘路湖上は、もちろん除雪されていないので、参加者の皆さんはずぼずぼと我が道を作りながら歩き、フロストフラワーや動物の足跡、ワカサギなどを観察しました。塘路湖から戻って来る頃には、マイナス20度以下を記録したこの日の朝には考えられないくらい自然と体がぽかぽかと温まっていました。その後、レイクサイドとうろからワカサギの天ぷらを提供してもらい、参加者全員で湿地の恵みを堪能しました。
    午後からは、ワークショップ「宝探し」を行いました。エコツーリズムや宝探しを初めて知る参加者も多く、湿原の恵みに関する地域の「宝」を再発見し、地域おこしに結び付けるエコツアーを企画するワークショップを楽しみながらも、参加者同士が真剣かつ活発に意見交換をしていました。湿地に関係する楽しい体験や映画などをきっかけとして、湿原の保全・ワイズユース(賢明な利用)や地域活性化につなげるエコツアー案が、参加者から次々と発表され、大変盛り上がりました。
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